人口増加の勢いのある街は?

-都心と城西エリアの人口増が加速している-

●人口増加の勢いの出てきた街はどこか

都心に人口集中が進んでいると言われますが、はたして実態はどうでしょうか。駅商圏1kmで、2015年、2010年、2005年の国勢調査メッシュデータを使って分析してみました。

結論からお知らせすると、下図の青マークの都心、城西エリアへ人口増加が加速し、赤マークの郊外、城北エリアでの人口増加が鈍化しています。

■人口増減数の変化傾向マップ

2015年 人口増加傾向の駅 人口減少傾向駅

地図を見ると一目瞭然で、都心に増加傾向の駅が集中しています。

●人口増減数、2015/2010年と、同じく2010/2005年を比較

対象を首都圏乗降者数上位200駅とし、2010-05年、2015-10年の各5年間人口増減数を比較しました。この2期間の変化の差を算出し、増加傾向にあるか減少傾向にあるかをランキングして見ました。(下図参照)

増加変化トップ5は、No.1 麻布十番、No.2 六本木、No.3 神谷町、No.4 表参道、No.5 渋谷の順です。それぞれ、2005-10年に比べて、2010-15年の変化差は、5,000~8,000人の増加傾向となっています。典型的な人口増加の勢いのある駅商圏です。

対して、減少変化トップ5は、No.1 池袋、No.2 大塚、No.3 新百合ヶ丘、No.4 豊洲、No.5 武蔵小杉です。同じく変化差は、6,000~8,000人の減少傾向です。人口増加の勢いの鈍化してきた駅商圏といえます。

●都心と城西エリアが人口増加加速、郊外と城北エリアが減速

ランキング上位10駅、下位10駅の集計表(下図)を見ると、概ね都心駅に人口増加変化が加速、郊外が減少していることがわかります。

■人口増減数変化集計表

増加変化、減少変化の各トップ3駅ポジションを、2015年と2010年で比較してみました。六本木、麻布十番、神谷町という都心そのものの駅商圏が増加変化していることが注目されます。

●成長する街への出店がチャンスを拡げる

これらの変化を見て推察されるのは、上位駅は、六本木、麻布十番、表参道、渋谷と、それぞれ街のキャラクターがハッキリしている点です。個性のある街に人が増えるという街のブランド化がますます進んでいる表れではないでしょうか。

逆に、都心下位駅の池袋、大塚は、この点が弱そうです。郊外の新百合ヶ丘、豊洲、武蔵小杉は、再開発で話題の街でしたが、開発が落ち着いたのでしょう。人口増加の勢いが鈍化してきています。

今回の分析は、人口増加変化の視点だけです。これをひとつとして様々な視点で街の動き、勢いをつかんでおくことは、出店や転居を考える際に大切になると思われます。マーケティングのS字カーブに代表されるように、ビジネスでは成長商品を扱う、成長領域へシフトすることが、同じエネルギーを注いでも、結果が大きく違ったものになります。同様に街の成長サイクルをつかんで対処することは、大きなメリットがあるはずです。

どうせなら、成長する街に出店、転居を考えた方が様々なチャンスが拡がりそうです。

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