東京家族は、下町、湾岸、城西とエリア特徴が際立つ

●東京の家族特徴をマップで把握

エリアマーケティングにおいて、地図は通常、目に見えない人口、小売販売額など統計データをビジュアルに表示して使います。

様々なエリア特徴をマーケティング的につかんでおけば、街を見る視点が定まり、ビジネスに有効な発見が多くなるはずです。そこで、東京を中心に家族の年齢、人数など家族形態の視点で把握しました。

対象とする街は、首都圏の乗降者数トップ200駅としました。その1km圏の世帯総数、1人世帯数、6歳未満のいる世帯数など様々な世帯を集計しました。ここでは、国勢調査(2010年)の世帯数メッシュデータを使いました。駅商圏は、駅を中心とした半径1km、徒歩約15分の範囲で、首都圏の1日平均乗降者数トップ200駅を対象としました。

●下町、湾岸、城西とエリア毎の家族特徴が明快

東京家族特徴マップ

ほぼ 東京駅を中心に大きく4つのゾーンに区分されることがわかりました。東西に家族人数の大小、南北に家族年齢です。これはマップを見ていただくと一目でわかります。

時計回りに、城東エリアは、大家族で高齢世帯が多いエリア。代表的な駅商圏は、亀戸、押上、巣鴨です。城南エリアは、乳幼児のいる世帯が多く、同じく代表的駅商圏は、西葛西、葛西、武蔵小杉です。大森もこの特徴を持っていますが、高齢者も多く家族形態としては複合的商圏となっています。

城西エリアは、単身かつ多世帯のエリアです。東中野、中野、高円寺などの各駅商圏で1人世帯数、世帯総数が特に多くなっています。

●家族特徴が形づくられる要因があった

それぞれ特徴的家族形態が、どんなエリア指標と関係し増えているか。これを、簡単に相関分析をしてみました。

65歳以上家族のいる世帯は、4人以上の世帯、居住年数の長さと関係しています。大家族、古くから住む家族が多いエリアで高齢化が進むようです。城東の下町エリアが典型です。

また、6歳未満の子どもがいる世帯の増加は、核家族世帯や15階以上に住む家族と関係が大きくなっています。高層マンション開発の進む湾岸エリアがその代表です。

1人世帯の増加は、世帯総数や1人世帯数そのものの多さ、賃貸マンション居住世帯、居住年数5年未満の家族と関連しています。ワンルームマンションが集中し、数年で世帯が入れ替わる中野、笹塚など城西エリアに特徴的です。

それぞれエリアの特徴が、長い年数をかけて、さらにその特徴を強めていることがわかります。

●「地の利」を出店に活かす

このようなエリア特徴を大まかにつかんでいれば、出店を検討する際に地域とのミスマッチは少なくなるはずです。大家族高齢者が多い下町や城北エリアに子ども向け業種を出店しても、地の利はあまり活かせないでしょう。逆に、湾岸エリアを中心とした城南エリアに出店した方が地域特性を活かせるという訳です。

それぞれのエリア特徴は一朝一夕に出来た訳でなく、長い年数を経て形成されています。これを活かすような店舗コンセプトが、その地域を活かしビジネス的にも成功しやすくなると思われます。

 

(2015年2月/ameblo)

「様々な家族形態の商圏ランキング」トップ5マップのpdf資料を無料ダウンロード出来ます。関心のある方はニュースリリースページへどうぞ。

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