意外な発見がある開業・出店データマイニング

-スポーツスクールの出店好適地は?-

●今後、事業可能性の高いスポーツ関連業種

前回のブログ「リアル店舗の盛衰が鮮明に」で、物販業種は、一般的に今後出店拡大は難しいが、身体と直接関わるサービス業は事業可能性が高いと分かりました。

そこで、比較的起業がしやすいスポーツ教授業の出店好適地を分析してみました。

スポーツ教授業とは、日本標準産業分類(総務省)によると、スポーツ技能,健康,美容などの増進のため,指導者が柔道,水泳,ヨガ,体操などを教授することを主な目的とする事業所とのことです。スポーツ施設を提供する業種とは異なります。典型的な業種は、ヨガ教室、気功術、エアロビクス教室、体操教室などとなります。


スポーツ教授業のひとつヨガ教室

●一大拠点駅が出店好適地に

このブログでは定例となっている首都県乗降者数上位200駅の1km圏を対象に、以下のような基準で集計・分析してみました。

データは、経済センサス(2014)、国勢調査(2015)、商業統計(2014)などセンサスデータを使い、決定木、相関分析などで出店好適地を探って見ました。

■スポーツ教授業出店好適地・不適地マップ

凡例:出店好適地、出店不適地

結論から見ると、決定木で分析した結果は、可能性が高い出店好適地は、新宿、池袋、横浜、有楽町、銀座など都心の一大拠点駅が代表的な好適地となりました。逆に可能性の低い出店不適地は、新横浜、豊洲、多摩センター、舞浜、東陽町が代表的駅商圏になりました。

■出店好適地・不敵地ランク(抜粋データ)

●関係がないと思われる業種と相乗効果

まず、どんなエリア要素がスポーツ教授業の集積に関係しているのか、決定木で分析して見ました。

■決定木ツリー

上位ノードを見ると、外国語会話教授業17校以上で、飲食料品小売業年間販売額487億円以上の駅拠点スポーツ教授業の平均授業所数が27事業所と最も多くなっています。ここが、出店最適地といえます。例えば、新宿、池袋、横浜など他の業種も含めた巨大集積地です。逆に、下位ノードを見ると、外国語会話教授業17校未満で、不動産取引業71店未満、医療業98事業所未満で、スポーツ教授業の平均事業所数は2事業所です。

結果は、意外なことにフィットネスクラブなどスポーツとは関連のない業種がピックアップされました。また、スポーツ施設集積の高い新横浜が最下位ランクになっているのも疑問です。

そこで、少し読み込んで考察してみました。学びのモチベーションで「外国語教授業」、常在人口の多さを推測させる「飲食料品小売業販売額」、流入出など変化しているエリアの象徴である「不動産取引業」、健康関心の高さで「医療業」ということが推察されます。つまり、常在人口が多く、しかも変化している、学びのモチベーションがあり、健康関心も高い駅拠点が好適地になるということのようです。

また、相関分析をしても同様の結果となりました。

■相関分析グラフ

●データマイニングは、その名の通り意外な発見がある

意外な発見があるのが、データマイニングの面白さです。対象業種の集積度とその要因が分かれば、出店好適地を絞り込んでいけます。Aランクは、その集積度から家賃が高い駅拠点が多くなりますが、Bランク、Cランクで可能性の高い駅拠点を見つけることが開業のチャンスを拡げると考えられます。

その業種にとって出店不適地に出店してしまい、運営に苦労するより、好適地を見つけ、エリアのバックアップを受けようにする方が出店後の余裕につながるはずです。駅商圏だけではなく、例えば、英会話スクールと同ビルや同フロアでスポーツスクールを開業するのも効果的かもしれません。分析すれば、このような発想も出てきます。

常識にとらわれないで、様々なデータをマイニング(採掘)してみるのも開業成功の秘訣かもしれません。

 

 当社では、このようなエリアのバックアップを受ける様々な業種別出店戦略の相談も受けております。関心のある方は、当社サービスサイトへもお立ち寄りください。
(ameblo 2019.1)

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