買い物に個性的な街トップ5

No.3は中目黒、No.2は表参道、そしてNo.1は?

 

  • 個性的な街は、趣味嗜好で購入の買回品業種集積が高いと仮定。

都心に人口も商業も集中傾向です。そんな中、都心商業の方向性を考えてみました。基本的に、郊外の生活商業に対して、都心は専門的商業です。目的を持って買い回ったり、よりマニアックで希少性を求めたりするロングテールの業種業態が特徴です。

そこで、ショッピング視点で個性的な街、トップ5をランキングしてみました。ここでは買回品業種の年間販売額が、総小売年間販売額に占めるシェアに注目しました。つまり、趣味嗜好で購入される買回品業種集積が高い程、個性的な街とした訳です。

対象となる街は、首都圏乗降者数上位200駅、駅中心1km商圏から、メッシュデータがリリースされたばかりの商業統計2014年のデータを使用しました。

 

  • 原宿がNo.1。それぞれキャラクターの立った街が上位に。

結果、トップ5とその買回品業種販売額シェアは、

No.1 原宿   81.4%
No.2 表参道  71.5%
No.3 中目黒  70.6%
No.4 日比谷  70.2%
No.5 恵比寿  70.2%

と、買回品業種販売額シェアが、それぞれ70%を超えています。趣味嗜好で選ぶ店舗の多い個性的な街です。

 

実際、1位の原宿は竹下通りに代表される「カワイイ文化」のシンボルのような街でその個性は際立っています。2位の表参道は、「原宿シャンゼリゼ」といわれるケヤキ並木が快適な街で、インポートブランドの先進的な店舗が軒を連ねています。3位の中目黒は、言わずと知れたマニアックなファニチャーショップの一大集積地です。

4位の日比谷は、意外な感じがするかもしれませんが、フラッグシップショップなど大人の上質な新業態が増えている街です。あのミッドタウンも「ザプレミアムタイム日比谷」をコンセプトに新たに開業します。恵比寿は、ワンランク上の上質な生活商業の街です。アトレやガーデンプレイスがその象徴でしょう。

ランキング15位までの街のデータは、以下の集計表の通りです。

新宿や池袋が15位までのランキングに入ってこない点が注目されます。都心としては、生活、専門商業のバランスの取れた街と言うことでしょうか。

 

  • 中目黒、恵比寿の成長と原宿の個性

 

上記集計表を基に、ポジションチャートを作成してみました。横軸に買回品業種販売額シェア、縦軸に買回品業種伸び率(14/07)、円の大きさを販売額で表示ました。ポジションチャート化して注目されるのは、原宿の突出したキャラの強さ、中目黒、恵比寿の高成長です。縦軸の目盛りにご注目下さい。

また、最近都心の住宅地として注目されている中目黒、恵比寿が成長。郊外の海老名、川崎などを除いて、生活感の感じられない都心の街が成長性の低いことも注目されます。商住のバランスが小売業の成長要因でしょうか。

買回品業種販売額シェア変化の大きい6つの街について、変化の方向性を探ってみました。ポジショニングチャートの青色が2007年、ベージュが2014年です。個性を強めて成長しているのが、中目黒、恵比寿、青山一丁目。個性を弱め普通の街に近づいて成長している秋葉原、新御茶ノ水。個性も成長性も弱めている東銀座とその特徴が表れています。

 

  • 街の個性の活用方法

都心商業は、通販の浸透や小商圏店舗の拡大などを背景に、今後、わざわざショッピングに出かけるデスティネーション(目的)性が重要になると推察されます。その際、店の個性(コンセプト)の前に、まず街の個性を検討する必要がありそうです。自店のコンセプトと街の個性が一致していれば、出店シナジー効果が得られるからです。

あなたの店と街のキャラクターは一致しているでしょうか。

 

(2018年2月20日/ameblo「街マーケティング」

 

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